飛兎島の由来
泗川市西浦面の小さな島、飛兎島
飛、兎。島の形がウサギが飛んでいく形をしていることから、飛兎島と名付けられたが、
ウサギの肝臓を探しに行った亀の物語である鼈主簿伝が伝えられて、飛兎島と呼ばれている。
飛、兎。島の形がウサギが飛んでいく形をしていることから、飛兎島と名付けられたが、
ウサギの肝臓を探しに行った亀の物語である鼈主簿伝が伝えられて、飛兎島と呼ばれている。
美しい海と広い干潟、すがすがしい自然を思う存分感じることができる天恵の自然の休息所
春には美しく咲いた桜の息吹が吹き、
夏には青い空と爽やかな風が吹き、
秋には眩しい秋の日差しが暖かく差して、
冬には感性旅行~冬の航海をたっぷり堪能できるところです。
昔々、飛兎島一帯を生活基盤として幸せに暮らすウサギ夫婦がいた。
ある日、自恵里石の先の海岸に南海の海の龍王様の命を受けて訪ねてきた鼈主簿(カメ)の口車に騙されて、夫のウサギは鼈主簿の背中に乗って龍宮に行った。
龍宮に到着したウサギは、龍王が病気になって横になっており、病院の処方に従い「ウサギの肝臓以外は百薬無効」という事実を知ることになる。
死ぬことを悟ったウサギは、知恵を働かせて「小生は、他の獣と一カ月のうち、月が大きくなる上の15日には月登島のクスノキに肝臓をかけおくので、今は肝臓がない」とウソを言った後、
肝臓を持って来いという龍王の命によって、ウサギは鼈主簿の背中に乗って龍宮を抜け出す。
しかし、ウサギは、月明かりに反射した月登島を見て勘違いし、鼈主簿の背中から飛び降りて海に溺れて死に、兎島となる。
一方、鼈主簿は責任を果たせず、龍宮に戻ることもできず、亀島となり、
夫を龍宮に送り出した妻のウサギは、毎日石の先で南海の海を眺めながら、首が抜けるほど待って死に、首島になったという話が伝えられている。
また、古くから月等島をここの住民たちは、ウサギが龍宮に行った後、また戻ってきて到着した所という意味の「戻ってくる」または「到着する」の最初の頭文字を取って、この島をトルタン島とも言う。